京都大学 エネルギー理工学研究所
附属エネルギー複合機構研究センター

センターの活動内容

センターの活動内容

センターでは、プロジェクトで共同利用される大型研究機器をセンター共同研究装置として整備・拡充してきました。主なものには、①高度エネルギー機能変換実験装置[Heliotron Jおよび DuET]、②自由電子レーザー装置[KU-FEL]、③NMR 装置群、④マルチスケール材料評価研究基 盤群[MUSTER]、⑤超小型静電慣性核融合装置、⑥触媒材料創製機能解析システム、があります。
センターでは、これらの他所にはない特色を持つ共同研究装置を活用し、学内外の研究者間の有機的な連携を積極的に進め、研究所の重点複合領域研究を中心に国際的に高く評価される多数の研究成果をあげてきました。また、センター附属分野では、タンパク質の高次構造形成などのメカニズムを水の役割に重点を置いて解き明かす独自の研究も進めています。タンパク質が合成され、折りたたまれて立体構造をつくっていく際にタンパク質の部品であるアミノ酸と水分子の緻密な相互作用によって、タンパク質は生物としての構造と機能を獲得します。多種多様なタンパク質が、緻密な構造を形成し生命を支えるメカニズムを「水の並進配置エントロピーの役割」をキーワードとして解明しています。
さらに、センターの果たすべき研究ネットワーク拠点機能として、研究所の異なる分野に所属する研究者間の交流を図り、研究上の新しい着想が生まれやすい環境を育て、学際的な研究成果をあげるため、各種の共同研究を企画・運営するとともに、センター主催の談話会、シンポジウム、共同研究報告会などを開催しています。

センター共同研究

センターでは、設置当初からセンターの重要な活動の一つである共同研究を推進するために、所内外の研究者へ向けた公募型共同研究を行ってきました。2011年度からは、当研究所が共同利用・共同研究拠点「ゼロエミッションエネルギー研究拠点」として文部科学省からの予算補助の下、全国の研究者を対象とした公募型共同研究を開始したことを受け、センター共同研究を、原則「所内研究者を対象とする公募研究として再構成しました。これにより、所外研究者が代表となる上記共同利用・共同研究拠点による共同研究との相補的役割を担い、先進エネルギー研究の一層の促進を図っています。昨年度の共同研究の実績については下表をご覧ください。

プロジェクトカテゴリー 採択件数
A1 国際・産官学連携研究支援推進部 4
A2 プラズマ・量子エネルギー研究推進部 1
A3 ソフトエネルギー研究推進部 4
合計 9
2022年(2022.4-2023.3)