【実施報告】第32回京都大学宇治キャンパス産学交流会(2019年6月27日)

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本交流会は、「京都大学宇治キャンパス産学交流企業連絡会」が京都府中小企業技術センターけいはんな分室を幹事として実施しているものであり、京都大学宇治キャンパスの4
つの研究所(化学研究所、エネルギー理工学研究所、生存圏研究所、防災研究所)における先端研究や民間企業における最近の研究課題を相互に紹介し、人的交流を通じて、地域産業の発展などの社会貢献に役立てることを目標としています。
本交流会は、各研究所が独自に年にほぼ一度ずつ開催しており、9 年目を迎えた今年度最初の交流会は、第32 回目の会合に当たり、2019 年6 月27 日(木)に京都大学宇治キャンパスの総合研究実験1 号棟4 階HW401 号室において開催されました。講演会には民間企業から66 名が参加し、その後の交流会には32 名の参加がありました。
講演会では、京都大学エネルギー理工学研究所の研究紹介として、永田 崇准教授より「草木バイオマス有効利用と創薬開発に向けた構造生物学的アプローチ」と題する講演があり、分解および成分の分離が阻まれている草木バイオマスを包括的に利用するための手法開発や、ヒトの生命活動の理解および病気の治療法を開発するためのNMR を使ったアプローチが紹介されました。また、向井啓祐助教からは、「電子顕微鏡・軟X 線を使った軽元素材料の分析」の講演があり、これまでに分析が困難だった軽元素の分布や化学状態の分布を微子的なスケールで調べる技術の原理とリチウム、ベリリウム、ホウ素といった軽元素を含む物質を対象とした材料分析の研究が紹介されました。次に、企業からの講演として、株式会社シン・コーポレーション 代表取締役 松本雅光氏より、「高圧研究機器の開発」の講演がありました。
講演会終了後はポスターセッションを開催し、大学院生と企業担当者がそれぞれの研究や取組みを発表し、討論することで交流を図りました。引き続き、交流会が盛大に行われ、産学連携のための情報交
換や人材交流に大いに貢献したもようです。最後に、宇治URA 室をはじめとする関係者の皆様、見学会に対応いただいた先生方、ならびに京都府中小企業技術センターけいはんな分室に感謝の意を表します。

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