室温で右巻き・左巻き円偏光発光を自在に切替 -次世代量子通信の光源技術としての応用に期待-

Research Topics / 研究トピックス

 松田一成 エネルギー理工学研究所教授、宮内雄平 同教授は、蒲江 名古屋大学助教、竹延大志 同教授、宮田耕充 東京都立大学准教授らと共同で、原子スケールの厚みを持つ半導体に歪みを与えることで、世界で初めて、室温において右巻き・左巻き円偏光発光を電気的に生成及び切替可能な発光デバイスの実現に成功しました。

 円偏光は光の情報(右巻き・左巻き)と電子の量子情報(上スピン・下スピン)を相互変換可能であり、将来の光量子通信や量子コンピュータの担い手として期待されています。そのためには、電気的に円偏光を生成及び切替できる光源が必要不可欠ですが、従来実現されている円偏光発光デバイスの多くは片方の円偏光しか制御できません。

 本研究成果により、次世代量子情報通信・コンピューティングの光源技術としての応用が期待されます。

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 本研究成果は、2021年7月24日に、国際学術誌 「Advanced Materials」のオンライン版に掲載されました。


詳しい研究内容について

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