DNAオリガミを足場にしたイオンチャネルの集積状態制御
Research Topics / 研究トピックス
2018年2月1日付け、T. Kurokawa, S. Kiyonaka, E. Nakata, M. Endo, S. Koyama, E. Mori, N.H. Tran, H. Dinh, Y. Suzuki, K. Hidaka, M. Kawata, C. Sato, H. Sugiyama, T. Morii, Y. Moriらの研究 「DNA Origami Scaffolds as Templates for Functional Tetrameric Kir3 K+ Channels」 が論文誌 Angewandte Chemie International Edition に掲載されました。
DOI: 10.1002/ange.201709982
エネルギー利用過程研究部門 生物機能化学研究分野
研究成果の概要:
DNAナノ構造体への膜輸送体の集積化」において、DNA結合アダプターを活用し、これを遺伝子的に融合した膜タンパク質(イオンチャネル)をDNAナノ構造体上に集積化させた。試験管内においてもDNAナノ構造体上の任意の場所に単離した膜タンパク質を選択的に配置することに成功した。特筆すべきは、アダプター融合膜タンパク質が発現している細胞に、DNAナノ構造体を加えると、適切な結合部位を持つDNAナノ構造体の場合のみで、イオンチャネルの活性が顕著に増大することが明らかなり、イオンチャネルの集積化状態制御により、その活性を操作できたことを示している。