京都大学エネルギー理工学研究所 第30回公開講演会(2025年10月19日)

Events

京都大学エネルギー理工学研究所 第30回公開講演会

日時:2025年10月19日(日)14:00~16:00
場所:京都大学宇治キャンパス 宇治おうばくプラザ きはだホール
参加費:無料
定員:300名
対象:中高生・大学生・一般

プログラム:

14:00~14:10 開会挨拶 所長 片平正人
14:10~15:00 世界レベルから個人レベルまでのエネルギーについて エネルギー生成
研究部門・教授
大垣英明
15:00~15:50 グラフェンナノリボンって何?
ーナノの世界から未来のエネルギーを考えるー
エネルギー利用過程
研究部門・准教授
小島崇寛
15:50~15:55 閉会挨拶 副所長 野平俊之

世界レベルから個人レベルまでのエネルギーについて

大垣英明教授 2015年に採択されたパリ協定のもと、温暖化ガスの排出量の実質ゼロを目指す「カーボンニュートラル社会」の実現のために、エネルギー分野では、これまでの化石燃料に頼ったエネルギーシステムから脱炭素エネルギーへの転換が強く求められています。それでは、まず世界や日本の現状はどうなっているのでしょうか?また、今後どのようなエネルギーシステムへ移行しようとしているのでしょうか。一方で、このようなエネルギーシステムの移行を考える時に、私たち個々のエネルギーについても考える必要があるのは言うまでもありません。私たちは東南アジアの非電化村で、再生可能エネルギーの利用により、どのように生活の向上が図られるのかを研究してます。この研究紹介も交えて、エネルギーについての話題を提供します。

グラフェンナノリボンって何?ーナノの世界から未来のエネルギーを考えるー


小島崇寛准教授
グラフェンナノリボン(GNR)とは、鉛筆の芯に使われるグラファイトに含まれる炭素原子が、蜂の巣状に並んだ構造を持つ二次元物質「グラフェン」を、細長く切り出したナノ材料です。その性質は、幅や端の構造の違いによって導電性や磁性が大きく変化するという特徴があります。
私たちは、非対称な端構造をもつ特別なナノリボンを、「ボトムアップ表面合成」という手法を用い、小さな分子をレゴブロックのように組み上げることで、原子レベルから精密に作り上げることに成功しています。このような非対称性は、通常の対称構造では得られない新しい機能を引き出す可能性を秘めています。
本講演では、このような非対称ナノ構造がもたらす物性の魅力と、それを応用した未来のエネルギー変換材料への展望について、わかりやすくご紹介します。

当研究所では、全国の女子中高生、女子高専生・大学生の理工系大学・大学院への進学とキャリアパス形成を支援しています 理工系への進学や分野選択で悩んでいる女子中高生等に、今回の公開講演会での講演や、同時開催される宇治キャンパスでのオープンラボを通じて幅広い理工系分野の科学や技術の魅力を伝え、具体的に自らの理工系キャリアパスを描くことができる一助となれば幸いです。

主催:京都大学エネルギー理工学研究所
共催:ゼロエミッションエネルギー研究拠点
お問合せ先:0774-38-3400

  • 京都大学研究連携基盤
  • 国立大学附置研究所・センター長会議
  • 京都大学宇治キャンパス
  • 京大宇治地区三研究所技術部
  • 刊行物
  • 所内限定ページ
  • 京都大学
ページトップへ戻る