米国ウィスコンシン大学の先進ヘリカル装置において、ビーム放射分光計測装置の開発に成功
Research Topics / 研究トピックス
2021年6月1日付け、S. Kobayashi, S.T.A. Kumar, F.S.B. Anderson, C.B. Deng, K.M. Likin, J. N. Talmadge, S. Ohshima, D.T. Anderson らの研究「Development of beam emission spectroscopy in the helically symmetric experiment stellarator」が論文誌Review of Scientific Instrumentsに掲載されました。
DOI: 10.1063/5.0043596
エネルギー生成研究部門 プラズマエネルギー研究分野
エネルギー生成研究部門 複合系プラズマ研究分野
本研究では、ウィスコンシン大学マディソン校(米国)との国際共同研究の元で、磁場閉じ込めプラズマ中の閉じ込め悪化の要因と考えられているMHD・乱流揺動の時空間構造の解明を目指して、プラズマ密度の揺らぎ(密度揺動)を高精度で計測するビーム放射分光装置を開発しました。この開発において、京都大学で開発したビーム輝線シミュレーションコードをウィスコンシン大学のプラズマ実験装置HSXに適用し、機器の設計・最適化を行いました。また微弱な密度揺動を計測するために必要な機器の性能を評価し、プロトタイプを作成することで、HSXプラズマにおいて初めてプラズマ内部の局所的な密度揺動を直接計測することに成功しました。