【第1回センター談話会】分子解像度のクライオ蛍光顕微鏡:光による分子レベルイメージングを目指して(平成30年4月11日)

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エネルギー理工学研究所附属エネルギー複合機構研究センター
第1回センター談話会の開催

題目:分子解像度のクライオ蛍光顕微鏡:
   光による分子レベルイメージングを目指して

講演者:藤芳 暁先生
  (東京工業大学理学院 物理学系 助教)

日時:平成30年4月11日(水)15:00~16:00

場所:京都大学宇治キャンパス エネルギー理工学研究所セミナー室1
(本館 W-503E)

概要:たった一つの生命現象を発現させるためにも、細胞中では無数の分子が働いている。しかも、これらの分子は単独ではなく、分子ネットワークを作り機能している。このような複雑系の実体を知るには、その現場を正確に画像化することが肝要である。このような目標に対して、生体試料のための電子顕微鏡は、他の方法と比べて目覚ましく発展しており、このような複雑系の一部が見え始めている。例えば、細胞外であれば、結晶化せずに生体分子複合体の原子モデルが手に入るようになっている。また、分解能に弱点があった光学顕微鏡も、急速に分解能の改善が見られ、これまで見えなかった微細な細胞内構造が観測されてきている。このような状況の中、我々は急速凍結することで固定化した試料を観察する蛍光顕微鏡(クライオ蛍光顕微鏡)を独自開発することで、その解像度を分子レベルに引き上げることに成功した[1-3]。講演では、クライオ顕微鏡に関する研究当時の状況を振り返りながら、我々がどのように考え、顕微鏡を作ってきたかについて紹介したい。

問合せ先:エネルギー理工学研究所 森井 孝
(代理連絡先:中田栄司 (TEL:0774-38-3515)

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