【開催報告】ゼロエミッションエネルギー(ZE)研究会 材料照射研究会

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原子力・核融合炉材料研究者の集い「材料照射研究会」をZE 研究会として、2018 年11 月27 日から二日間、京都大学宇治キャンパスにて開催しました。今回は約60 名の参加者数となり、発表も多岐
にわたり、大変興味深く、充実した内容のプログロムとなりました。原子力はCO2 ゼロエミッションエネルギーであり、我が国の基幹エネルギーの一つです。原子力の安全利用は今後も最重要視されるべきであり、原子力材料の照射研究は、それらを根底から支える研究とも言われています。材料照射研究会は、原子力材料の照射挙動を理解し、原子力発電プラント用構造材料の健全性を評価・維持することを目的としており、原子力材料分野の研究者が年に一度、一堂に会し、開催されてきました。

今年度は、「原子力材料と寿命評価」を副題とし、関連する様々な原子力・核融合炉材料の寿命決定因子に着目し、その影響評価における諸問題について議論する場を提供しました。また、原子力・核融合炉材料の「寿命」は「照射効果」に関連することは自明であり、これまで通り、我々材料照射研究者が抱いている材料の照射効果における基本的、根本的な疑問や懸念、問題点などについて、十分に議論するための場としても捉えました。また、本研究会では人材育成を重要視し、多くの学生に発表の機会を与えるため、ポスターセッションを取り入れ、優秀な学生7 名に対しポスター賞を授与しました。

本研究会は、材料照射研究分野コミュニティの中核となる研究会であり、本研究所で開催できたことは、本研究所が当該研究の拠点としての役割を果たすべく期待されていることを意味しています。今後も引き続き本研究会を主催し、拠点機能を拡充して行きたいと思います。皆様のご協力をお願い申し上げます。

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