【実施報告】第38回京都大学宇治キャンパス産学交流会(2021年7月1日)

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本交流会は、「京都大学宇治キャンパス産学交流企業連絡会」が京都府中小企業技術センターけいはんな分室を幹事として実施しているものであり、京都大学宇治キャンパスの4つの研究所(化学研究所、エネルギー理工学研究所、生存圏研究所、防災研究所)における先端研究や民間企業における最近の研究課題を相互に紹介し、人的交流を通じて、地域産業の発展などの社会貢献に役立てることを目標としています。
本交流会は、各研究所が独自に年にほぼ一度ずつ開催しており、11年目を迎えた今年度最初の交流会は第 38回目の会合にあたり、2021年7月1日(木)に開催されました。新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い活動が制限される中、今回はオンライン(Zoom)形式で実施されました。第1部講演会には約50名、引き続き第二部グループミーティング(Zoomブレイクアウトセッション)には約20名の参加がありました。
第一部講演会では、京都大学エネルギー理工学研究所の研究紹介として、中田 栄司准教授より「酵素を 1 分子ずつ並べる技術--カスタム装置開発の紹介も併せて--」と題する講演があり、試験管内で高効率な物質変換システムの構築を実現するために開発されてきたDNAのナノ構造体を足場として酵素を並べる技術の紹介と、反応速度を測定する装置の開発の紹介がなされました。また、全 炳俊助教からは、「中赤外自由電子レーザの開発とその応用」の講演があり、エネルギー関連研究への応用を目指して開発が進められてきた大強度、かつ波長を自在に変えることが可能な中赤外自由電子レーザの現状について、様々な利用展開例の紹介と、将来展望についての紹介がなされました。次に、企業からの講演としては、英興株式会社 京都営業所 淡海 栄里可氏より、『想いをカタチに』 ~お客様のご要望をワンストップサービスでカタチにします~」がありました。
第二部グループミーティングでは、3名の演者それぞれのブレイクアウトルームにおいて活発な議論と産学連携のための情報交換、および人材交流が盛んに行われました。最後に、宇治 URA 室をはじめとする関係者の皆様、見学会に対応いただきました先生方、ならびに京都府中小企業技術センターけいはんな分室の皆さまに感謝の意を表します。


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