【開催報告】2019宇治キャンパス公開(2019年10月19、20日)

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京都大学宇治キャンパス公開2019 を2019 年10 月19 日(土)、20 日(日)に開催しました。地元・一般市民に幅広く宇治キャンパスの研究活動をご覧いただき、学内外の理解と支援を得ること、部局間の研究者の交流
を図ることを目的としたイベントで今年は第23 回になりました。初日は少しぐずついたお天気で出足が心配されましたが、翌日は晴天に恵まれ、合計2,425 名の参加がありました。約半分が宇治市からの参加ですが遠方
から来られる方もあり、また楽しみにしてくださるリピーターも多くいらっしゃいます。幅広い年代の方が参加され、小学生は約4 分の1 で、親子三代で来られる方もいます。
今年のテーマは「サイエンス探偵宇治支部。探そう!社会を科学で考える鍵」で、研究所の各研究室も工夫を凝らした展示や公開ラボで充実した二日間となりました。整理券を発行したものの早々に満席になってしまったり、行列ができたりと、どのラボも大変な人気で、特にこども連れのご家族が様々な実験に参加してくださいました。
特別講演会では当研究所の野平俊之教授による「イオンだけの液体を使ってエネルギー問題に挑む」のほか、各研究所から興味深いトピックがわかりやすく話されましたが、こちらの参加者は平均年齢も高く、落ち着いた雰
囲気でした。全体としては幅広い年代の方々に楽しんでいただけたと思いますし、また説明する側としても、一般市民の方やこどもたちに我々の研究をわかっていただくのにいろいろ苦労したり、説明に窮したり、教員も学
生も、昨今必要性を強く認識されている「アウトリーチ活動」として、それなりに有意義な教訓が得られたのではないでしょうか。
宇治地区各研究所・部局、事務部が、広報や講演会企画など、様々な役割で協力する実行委員会も独特の取り組みですが、実は今年度の当研究所の担当は懇親会でした。キャンパス公開に先立つ10 月17 日(木)、クリーン作戦後に生協食堂で開催し、こちらも盛況でした。キャンパス公開・講演会は、基本的にボランタリーで、参加すると準備委員会や反省会も含めた仕事も、週末二日の接客も、やりがいはありますがなかなか大変です。しかし、アンケートも好評ですので、今後とも工夫を凝らした公開ラボなど、皆さんの積極的な参加が期待されます。


10月19日(土)の当研究所からの出展の様子をご紹介します。

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■2019宇治キャンパス公開特別講演会で、エネルギー利用過程研究部門 複合化学過程研究分野の野平俊之教授が講演しました。

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■レゴで学ぼう「ゼロエミッション」エネルギー(原子エネルギー研究分野)
 レゴで自動車を組み立て、手回し発電などで蓄電し、車を動かすワークショップを開催しました。また、電気回路を作ってライトを光らせるコーナーもありました。

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■加速器でつくる自由電子レーザーと光の実験(量子放射エネルギー研究分野)
 KU-FELの見学や、大学院生が自作した装置でパンが美味しく見える光の実験、赤外線カメラを使った温度計測などを行っています。

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■身近な食べ物からDNAを取り出してみよう(生物機能化学研究分野)
 果物を試験管の中で潰し、溶液につけて、取り出されたDNAを光らせる実験をしました。DNA模型ができる折り紙も配布しました。

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■核融合炉開発を支える大型イオン加速器(複合機能変換過程研究分野)
大型イオン加速器DuETを公開しました。

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■身近にあるプラズマの世界(プラズマエネルギー研究分野、ほか)
Heliotron J装置の公開と、プラズマのスピーカーや電子レンジなどを使った、プラズマにまつわる科学実験のデモンストレーションをしました。

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■附属図書館宇治分館一般開放にて、特別講演会で講演した野平俊之教授に関する書籍等が展示されました。

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