【開催報告】第9回エネルギー理工学研究所国際シンポジウム

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第9回エネルギー理工学研究所国際シンポジウム(The 9th International Symposium
of Advanced Energy Science)を、平成30年9月3日(月)~5日(水)の三日間にわたり、
京都大学宇治キャンパス 宇治おうばくプラザにて共同利用・共同研究拠点との共催で
開催しました。今回のシンポジウムでは副題「Interplay for Zero-Emission Energy」のもと、
異分野間のインタープレイ(相互作用;楽器演奏において相手の音に反応し合い、
それによって個々を高め合い、全体を活性化させること)によるゼロエミッションエネルギー
研究の発展を目的として行われました。今回は101名の外国人を含め、合計299名の参加者が
あり、非常に活発な論議が行われました。

初日の最初は、昨年に引き続き基調講演(プレナリー講演)を設け、電気通信大学の
植田憲一名誉教授をお迎えしました。植田先生はレーザー研究の専門家であり、
平成23年4月には内閣府紫綬褒章(物理学)を受賞されています。今回は
「Zero-Emission Electric Vehicle System for Tokyo Metro Area」のタイトルで、東京のような
大都市で可能になるゼロ・エミッション電気自動車システムについての話題を、興味深く
ご講演いただきました。エネルギー問題の背景、現在の電気自動車の課題、そしてご自身の
ご研究成果であるレーザー技術を応用した新しい給電システムを分かりやすくご講演いただき、
大変興味深い内容でした。
シンポジウムの全体会議(口頭発表)では、海外から6名、国内から11名の講演者を招聘し、
初日には「先進原子力システム・プラズマ利用に関する研究」を主題とし、トップレベルの
研究者による先進エネルギー研究開発の最新成果や各国のエネルギー戦略などをご講演いただきました。
また、初日後半に実施した海外招待講演者によるパネルディスカッションでは、
「Zero-Emission Energy」ついて、その概念や実現に向けた課題について、大変有意義な
議論が行われました。

二日目は残念ながら台風の影響により本会議の開催は中止となりましたが、ゼロエミッション
エネルギー研究拠点をはじめとする共同利用・共同研究のポスター発表(企画型:38件、
提案型:43件、共同利用:10件、GCOE他:4件)については初日から掲示されており、
ゼロエミッションエネルギーに関する最新の研究成果について情報共有ができました。
三日目にはパラレルセミナーとして、「Topical Seminar on Beam Emission and Advanced
Spectrometries for Fusion Plasmas」、「The Reaction Mechanism of the Copper Histidine
Brace in LPMOs」、および「Symposium on Exploring Novel Principles for Highly Efficient
Utilization of Solar Energy 2018」が開催され、さらに専門的な議論が深められました。

今回のシンポジウムには、エネルギー科学研究科を訪れていた中国浙江大学の教員と
学生約80名も参加していただきました。ハイブリッドスペースで開催したレセプションにも参加され、
代表学生二名からのスピーチもあり、大変盛況な会となりました。

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