東 邦夫所長挨拶

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 当研究所は、25年間続いてきました京都大学原子エネルギー研究所が、関連する学術の急速な進展・拡大と社会的要請の深化に対し、より一層適切に対応するべく、ヘリオトロン核融合研究センターと合体して改組・転換し、今年の5月11日にエネルギー理工学研究所として生まれかわったものです。

 エネルギーの今日的課題は、ますます深刻化してゆく地球環境問題や人口問題等とも密接に関係しており、より高品質でしかも社会的受容性に富む安定したエネルギーへの期待がますます高まっており、関連する学理の探究は、人類の将来にとってますますその重要性を増しつつあります。

 そしてエネルギーの一形態であります光や粒子線も、その機能性や応用範囲が急速に広がってきており、また、さまざまな先進材料や生物が持つ機能等は、エネルギー理工学の視点からも興味深い研究対象となりつつあります。

 このような状況のもとで、当研究所はエネルギーの生成、変換および利用の高度化に関する研究を設置目的として、3(大)研究部門、12研究分野、2客員研究分野および1附属センターの陣容で発足いたしました。とくに、このセンター(附属エネルギー複合機構研究センター)を中心として所外の研究者の方々との共同研究やプロジェクト研究を積極的に推進し、活気に満ちた特色ある研究所に育ってゆくべく、所員一同心を新たにして励んでいるところであります。

 今般当研究所ではニューズ・レターを発刊し、その時々における研究所の現状やめざしている方向等所外の皆様にも知っていただき、広く研究所や関係諸機関との協力推進・関係強化の一助にいたしたいと考えております。

 今後とも皆様方からの御指導、御支援、御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

1996年5月
東 邦夫

1996年5月~1998年3月

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