香山 晃所長挨拶

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 エネルギー理工学の新しい分野を作り上げようというエネルギー理工学研究所の壮大な計画は多くの目覚しい成果をあげつつ、無事に最初の10年を終えることが出来ました。この間、エネルギー科学研究科を支え、博士課程の学生教育に重点を置くという大学院大学の将来像をいち早く実現し、多くの有為な博士や修士等の人材を育ててきたことは研究所としての誇りでもあります。

 最初の10年を振り返るとき、多くの努力が新しい研究所体制の確立・新しいエネルギー理工学分野の構築,そして研究所の体力の強化に費やされてきた事がわかります。これらの結果、小さいながらも特色のある研究環境を作り上げ、多くの世界を牽引する研究を世に出してきました。大阪大学接合科学研究所との連携研究事業や拠点大学方式による日韓学術交流事業等、新しい学術交流の枠組みを提案し、実現させてきたことも特筆されます。

 平成19年は新たな10年のスタート・ダッシュをかける重要な年であり、改組・再編が認められ再スタートした附属エネルギー複合機構研究センターでは「先進プラズマ・量子エネルギー研究推進室」と「エネルギー・ナノサイエンス研究推進室」を軸としたプロジェクト型研究の推進や連携推進本部における全国共同研究・双方向型研究など融合研究クラスターでの活動による社会との連携の強化も進めます。このために青森連携サイトや宇部連携サイトの開設も予定しています。

 エネルギー理工学に携わる者には、真摯な態度でこれからのエネルギー課題に向き合い、豊かで永続的な社会の発展に寄与することが求められています。

 「エネルギー理工学研究所」はこれまで以上に緊急度を増しているわが国のエネルギー問題に対する明快な貢献を目指して、近い将来に実現できる先進的エネルギー・システムの創製に邁進する所存です。

本研究所が一丸となって取り組む、新いしエネルギー理工学の探求に対しこれまで以上のご支援と変わらぬご理解、ご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2007年4月
香山 晃

2007年4月~2007年10月

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