尾形幸生所長挨拶

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 国立大学附置研究所として総合的にエネルギー問題に取り組む初めての研究所として、エネルギー理工学研究所へ改組してから12年となりました。発足当時は人員、設備ともに不十分な状態からの出発でした。この間、所員一同新しいエネルギー理工学の研究領域の開拓・創成のために、エネルギーシステムの高性能化、新規エネルギー源の開拓およびエネルギー資源の高効率利用システムの実現を目指して、研究・教育活動に邁進してきました。組織ならびに研究環境の基盤整備期間を経て、近年多くの成果が現れ、また次代に開花すべく基盤研究も育ってきています。

 2004年国立大学法人化後実施されてきた第一期中期期間が最終盤に入り、次期中期期間における展開を構想する時期となっています。これまでに、本研究所は、独自に開発・整備してきた特色ある大型装置や最新鋭分析機器を共同利用・共同研究に提供し、附属センターを中心とした公募型の学内および全国共同利用・共同研究を実施するなどを通して、実質的に共同利用・共同研究拠点としての機能・役割を果たしてきました。教育においても、研究所ならではの環境を生かし、エネルギー科学研究科を支え、特に多くの留学生を含む博士後期課程学生教育に貢献するとともに、ポスドク等の研究者人材養成教育においても尽力してきました。これらの研究・教育活動を基盤として、第二期中期期間には研究・教育拠点機能を高める体制へと変革する準備を進めております。2008年は本研究所にとってこれらの発展基盤を築くための重要な年となります。

 環境問題の深刻化や原油価格高騰などに見られるように、エネルギー問題が人類の持続発展のために取り組むべき喫緊の課題となっています。エネルギー理工学研究所は一丸となって、エネルギー問題解決に貢献すべく関連する研究・教育に取り組んでまいります。本研究所の活動に対して、一層のご支援と変わらぬご理解、ご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2008年1月
尾形幸生

2008年1月~2013年3月

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